1年前の56歳の時、「がん」が発見され腫瘍を取り除く手術をしました。今は半年毎に検査を受けていますが、再発もなく元気な生活をおくっています。
それまで、仕事以外でやりたいことは、そのうち、そのうち、と先送りにしてたと自分は思っています。(人は好き勝手なことをやっていると言いますが…)
しかし、「がん」にかかってからは、先送りをしているとやれなくなる。後悔しても遅い。と強く感じるようになりました。
そんな中での「江島」との出会い
仕事を勤め始めて40年。手掛けている大きなプロジェクトも間もなく終了。二人の子供もすでに自立。妻は「決めたんだったらいいんじゃない」と…
毎年、秋口から来年春の早期退職の希望を募る。
仕事はやれるだけのことはやった。足跡も築いた。仕事をやめて何ができるかわからないけど、踏み出さないと何も始まらない。草刈機やチェーンソーは使えるから、草刈りぐらいはできるだろ。
決めました。江島で新たな挑戦をすることを。
12月に入って平成最後の春退職が内定しました。年末に所用で大阪を訪問していた福田さんにお会いして、気持ちを伝えました。
再び島へ
今回は、福田さんが西海市役所の「島の暮らし支援室」に紹介して頂けるというので、朝一番の飛行機で長崎空港へ、リムジンバスに乗り換え長崎駅へ、更に各停留所とまりの路線バスに約2時間揺られてようやく西海市役所に到着。このルートしかないから仕方がないけど、滅茶苦茶遠かった??
市役所の方は親切で明るい人ばかり
みなさんが聞くことは、なぜ名古屋から江島を選択?江島で何をしたい?
そりゃそうでしょ…
今までの経緯は説明をしましたが、この先のビジョンが自分の中でもぼんやりしているので、きっと皆さんは「そんな行き当たりばったりでいいの?」と心配になったかと…
大工の林さんが軽トラで迎えにきてくれ、林さんの愛船「はやぶさ」で江島へ
*林さんは軽トラを平島、江島、崎戸にそれぞれ置いてあるそうです。
あっという間に江島の玄関、丸田港に到着
さとやさんの看板犬のホープがお出迎え
島には同じような道がいっぱいあり、よそ者は迷子になります。
観光地図はなく国土地理院の地図があるだけです。(夏には役場が観光マップを作成し配布するようになりました。)
今回は、福田さんから車を貸していただき、あちこちウロウロ、自分なりに島全体を把握しました。
分岐点の写真と地図アプリで把握
新しく出来た「さとや」さんの事務所を借りて、把握したデータから自家製地図を作成
島には何でも揃う高瀬商店さんがあります。このレトロ感がたまりません。
福田さんは民泊のほか、ブルーベリー農園と羊牧場を運営しています。
二つとも自らが開拓した施設
お話を伺うと、その場所は草はボウボウ、大小の石がゴロゴロの不毛の場所で毎日手作業で整備したそうです。すごいです。
今は、隣島の平島から大工の「林さん」が作業に来ています。林さんはさとやさんの新しい事務所を作ったり、重機を操って開拓したり、何でもできるスーパーマンです。福田さんは林さんを「師匠」と呼んでいます。
羊牧場には展望台があり、そこからも見る風景は絶景です。
この日は天気がすぐれませんでしたが、天気の良い日は真っ青な海と空が広がります。
あっという間に離島の日。
島の夜は体験したことがないほどの静寂。よく眠れました。
福田さんといろいろ話をしましたが、何を島でしたいのか? 生活スタイルは? 移住? 生業は? 何一つも決まっていません。
それらを解決してから仕事を辞めるものなのに、「何とかなる」と・・・・ これは暴走?
福田さんと林さんの見送りです。
やはり船が離れると無性に寂しくなりました。
また来ます。と叫んだけど不安が急にこみ上げて…
島が小さくなり、ぼんやりと小さくなる江島を眺めていてふと「江島は女性が寝ている姿に見える」と言っていたことを思い出し…
おー!見えますねぇ 女性の寝姿だぁ!
海を眺めながら、いろいろなことを考えていたら、あっという間に佐世保港に到着です。
期待と不安
とにかく前へ進もう。