木曽路

乗鞍岳の撮影に出かけた。

朝、6時に出発。春日井インターから高速で行こうと北上したが、急ぐ必要もないことに気づき、たまには地道で行くことを決断。

何年ぶりだろう。国道19号線をトコトコ行くのは…

所々バイパスがあり、多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川と順調に車は進んだ。

木曽谷に入ってからは、早咲きの桜、雪をかぶったアルプスの山々が見え、爽快なドライブが続いた。

最初の目的地は、野麦峠周辺。

藪原から国道19号をそれ県道へ

思ったより山に春が訪れていた。雪はほとんどない。

県道から更に枝道を進むと、雪溶け後の山林整備の真っ最中

車はこれ以上無理なので、長靴に履き替え、機材を持ち、ドローンを背負い、徒歩で進むことにした。

作業中のお兄さんに、「所々地面が緩んで木が倒れてくることがあるから気いつけるだよ。」と優しい言葉をかけてもらい、いざ雪道へ

   

雪溶けが予想より進んでいた。

  

熊出没注意だよなぁ… まじで

熊よけのラジオをかけながら汗だくになり20分ほどで目的地に到着。

 

んっ!乗鞍岳が見えない! …嫌な予感

ざわつく気持ちを抑えながら、ドローンをセットして離陸

高度を100メートルまで上げたが、やはり見えない。全然面白みのない山々しか見えない。

  

その昔、乗鞍岳が綺麗に見えたのは幻だったか…

仕方なく下界の様子を撮影

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早々に撤収を決断して、雪道を汗だくで戻る。それにしても暑い。

途中の雪溶けの森は綺麗だった。

県道を上高地方面に走らせる。

枝道の更に枝道に入ったが、道には雪はなかった。

目的地近くまで来たら乗鞍岳が見え始めた。

今度は大丈夫そうだ。

車から機材をおろし、林の中を進む。

   

風もなく空は晴れ渡り正面は乗鞍岳。

綺麗だ。  

  

まずは拠点づくり

風もなく穏やか。ドローン飛行には最適な気象状況の中で離陸

高度を挙げると、青空の中に探し求めた乗鞍岳のパノラマが広がる。

絶景。

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満足できる写真が撮れた。

奥に進むと小さな池があり、そこに映る逆さの乗鞍も絶景。風があると鏡のようには映らない。

今日は微風。湖面は若干のさざなみが漂っている。

風が止んだ一瞬がシャッターチャンスだ。

  

待つこと3時間。撮れた写真がこの一枚。

完全無風では無かったが、出来は上々と自己評価。

   

気分はご機嫌、軽やかに山道を下り帰路についた。

途中、木曽福島の温泉に立ち寄り、またまた地道で名古屋に戻った。

地球温暖化の影響を証明するかのように、桜の開花も、雪解けも以前より早まっている。手放しで春の到来を喜べないなどと、珍しくも環境問題に思いを馳せらせた。

天候に恵まれ、気持ちのよいドローンフライトと満足の出来る撮影、そして地道の魅力を再認識した一日だった。

椿の花

森の椿が咲き始めた。

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長崎江島は椿がたくさん咲いていた。

今年もきっと咲き誇っているんだろうなぁ…

椿、ブルーベリー、綺麗な海と空、天の川、羊牧場…

距離は遠くても近い江島だったのに…

春の浜名湖

水曜日

撮影のためドローンを担ぎバイクで浜松へ

依頼の撮影を早々に済ませ、天気がいいので浜名湖へ

目的地は、その昔バイクで峠をせめていた時に見つけた、奥浜名湖を一望できる公園

そこは、迷路のような峠道の先にありあまり知られていない。思ったとり誰もいない。

昨日までの季節外れの陽気から一転、朝から冬の空気が入り込み冷え込んだので空気は澄み視界がいい。

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海抜何メートルかの山の頂上からの離陸なので、高度をあげると風が強く吹いていた。

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穏やかで美しい浜名湖が撮影できた。

うねうねした山道をくだっていくと、満開の桜が目に飛び込んできた。

みかん畑の中に堂々と咲く一本の桜。

そんな桜を見て、ふと東日本大震災直後に復興支援で行った岩手県の桜を思い出した。

瓦礫の中で咲く凛とした一本の桜

桜は、どんな時でも人々により添い、包み込む暖かさと力強さを持ち合わせている。

コロナでざわざわしている気持ちが、ひと時落ち着いた。