穴水町 あなみずまちの3月

3月になり避難所が次々と閉所になった。

水が通るようになると

自宅へ戻る方が増えて閉所になることが多い。

開設中に見守っていたおばあちゃんやおじいちゃん

在宅避難に変わると目が届かなくなるのも事実

せめて仮設住宅が建設されるまで

避難所は維持してほしい。

   

その一方、3か所で仮設住宅がオープン

支援物資の家電などの運び込みと入居が始まった。

仮設住宅は使い勝手が悪いところもあるので

昨年の珠洲市の時のように棚を取り付ける算段をしている。

入居者の中には

軒が短く雨が降り込むので長くしている猛者もいる。

元大工

穴水町での師匠としたい。

     

3月20日に

今まで宿泊拠点としていた学童保育所が再開するので

明け渡しになった。

それまでに対応策を考えて臨んだが

アクシデントはつきものだった。

当初予定していたボランティアさんの宿泊とスタッフの事務所を兼ねた新拠点で

浄化槽の不備が見つかり下水が使えないことが判明

急遽ほかの物件をあたり

七尾市に設けることになった。

何年も使ってない部屋は

ほこりだらけ、隙間風ぴゅーぴゅー

半日で何とか泊まれるようにして

ボランティアさんの宿泊場所は確保された。

自分たちは下水が使えない拠点で

またまたトイレが流せない凝固剤使用の生活が始まった。

やれやれ・・・

だけどここの拠点は眺めがよくスタッフ用の個室もあり

トイレが使えなくても今までの雑魚寝に比べれば快適、楽園だと思う。

    

ただこの楽園には

滅茶苦茶狭い道を通り、滅茶苦茶狭い坂道を上がなければならない試練がある。

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