大須

大須は社会人になって最初に担当した街

コンビニもない時代

そんな時代に24時間営業していた、今はなき「大須ストア」

深夜は様々な人が集まり、独特な雰囲気を漂わせていた。

  

その大須ストアの店長さんや常連のおかまのお姉さん

布団屋さん、かばん屋さん、喫茶店・・・

境内で占いをしているおじさんは、大須の裏情報をたくさん教えてくれた。 

  

みんな駆け出しの自分をかわいがり育ててくれた。

社会人のスタートが大須であったことを今でも感謝している。

  

今日は特定検診を受けるため、愛車のちっちゃなちゃりをこきこき上前津にやってきた。

かっこよく撮れているが…

実は、うしろのタイヤはパンクしている。

上前津交差点で信号待ちをしていたら違和感

仕方なく交差点角の駐輪場にとめて、歩いて病院へ

  

検診が終わり、さあどうしよう

折り畳み自転車だから、車で回収するか

って考えていたら、

新人の時に同じように自転車がパンクしたことを思い出した。

あの時は携帯電話もネットもなく、困っていたら

通りかかった先の顔見知りのおかまのお姉さんが

東別院の自転車屋さんを教えてくれたっけ。

  

なんとなくその場所は覚えている。

自転車を押し押しそのあたりに

ちょっとあきらめかけたけど…  見つけた。

  

高齢のご夫婦が営んでいる街の自転車屋さん。

パンクではなくチューブがダメになり交換が必要だった。

チューブの在庫はないけど一時間程でなんとかなる。と

職人気質のお爺ちゃんに言われた。

修理の間、久しく来てない金山をぶらついて戻ると綺麗に直っていた。

感謝。感謝。

これも大須の縁。

    

軽快になった自転車をこぎながら大須観音へ

コロナ前の大須の雰囲気が戻っていた。

観音様に一年のお礼をして、雰囲気のいい横丁を抜け次の目的地へ  

   

先日、ZIP FMブラスタオンライン写真コンクールでカメラマン賞を頂いたが

その時のカメラマン、オモタニカオリさんとZIP FMナビゲーター、永田レイナさんの

フォトブック発売記念の会場へ向かった。

  

明らかに場違いのおじさんだった。

しかし・・・

フォトブックも欲しいし、受賞のお礼もいいたかったのでうつむきながら会場の奥へ

   

お二人にお礼をいってフォトブックを購入

サインをしてくれた。

なんとチェキの記念撮影まで

   

レイナさんにチェックがお揃いだと言われて照れまくるおじさん

アイドルを追っかけている若者の気分が味わえた。

貴重な体験をくれたお二人に感謝。

     

今日も無事に終わった。

観音様 ありがとう

紅葉

今年の紅葉は赤色が少なく感じる。

有名スポットにはあるのに、とっておきの秘密の峠や里山には赤色がない。

これが有名と無名の違いなのかと考えつつ、秋になってから赤を求めて山の中を彷徨っている。

日に日に冬になってきて、今年はだめかとあきらめかけていた。

 

見つけた。

奥深い山の中ではなく、街に近い里山の中でひっそりとたたずむ綺麗な紅

森の中なので、上空からの撮影はできなかったが、印象に残る紅色だった。

  

雨が降り、強風が吹き荒れた後だったので、塵やほこりがなく澄んだ空気。

高台にあがったら、今からコーヒー豆の仕入れに向かう方向に真っ白な御嶽山が見える。

  

途中、小原の四季桜は見ごろで多くの観光客がいた。

春の桜と違い白く淡い花びら。

ここはメジャーな景勝地なので、紅葉も赤色がふんだんにあった。

  

山のカフェからは台形の恵那山がくっきり見えた。

ようやくドローンの出番が

    

cafe milou は自然の中にあって居心地がいい。

今日は、空から撮ってみた。

素朴でいい感じ感がにじみ出ている。

  

   

来年はカフェの四季を空から撮ってみようと思う。

  ※カフェ・ミルの詳細はこちら

     http://milou9953.blogspot.com/

隙間時間

離島(長崎県江島)の活動を休止して二年が経過した。

昨年、佐世保でいろいろ模索したが状況は変わらず

依然、時間は止まっている。

名古屋での生活が落ち着くにつれて、島が薄れてきた感じがして、寂しい…

 

コロナが落ち着き、ドローンとライブサポートを中心にした毎日が過ぎていく。

ドローンは、島で羊追いとして活躍する日のための操縦技術を維持しなくてはならないので、最低週に一回は飛ばすようにしている。

最近は、ドローン練習場近くで知り合った“人の繋がり”から、フライヤーなどに掲載するワンショット空撮の依頼が入ることもある。ローカルでゆる〜い仕事。これくらいが一番楽しい。

近くで畑の世話しているご夫婦、収穫した筍を引き取っていただくお店のスタッフなど…

組織に属さない今、人との繋がりが大切なことを身を持って感じる。

   

毎日の行動はパターン化してきた。

隙間時間もはっきりしてきたので、この時間を利用して何か活動ができないかと思っていたところ、名古屋市のある募集に目が留まった。

「災害ボランティアコーディネーター」

災害発生時に、ボランティアの受付などをするボランティアセンターを運営するのが主な任務。名古屋市は今年、水害が発生した佐賀県から要請を受け、コーディネーターを現地へ派遣している。

平時は各自治体単位のボランティアセンターに所属して、防災に関するボランティア活動をするもの。

江島は台風が当たり前のように通過する場所。3年ほど前、滞在中に台風が直撃、特別警報、避難レベル4が発令された経験がある。

そんなことから、コーディネーターとしての知識と経験を積めば、島で役に立つかもしれないし、ドローンの活動の場が見つかるかもしれない。

さっそく受講を申し込んだ。

  

講習は3日間。受講者は50人ほど。男女半々くらいで、若い大学生から現役を退いた年齢の方など様々。

授業は、災害対応NPOで活動している方の講義や、課題を班ごと検討発表したり、ボランティアセンターの模擬演習など朝から夕方までびっしりとあった。

大学生と同じテーブルで議論を交し、久しぶりに刺激を受けた。

無事3日間の講義を終え、「なごや防災ボランティアネットワーク昭和」に登録、

先日、名古屋市から修了証が送られてきた。

まだ隙間時間はたっぷりあるので、他にも活動の場を広げていきたいと思う。

慌ただしい

先日の富山に続き、同じミュージシャンのサポートで長野県飯田市へ。

二夜連続ディナーショー。

初日、ミュージシャンの彼は午後4時まで三河地方で演奏の仕事があるので、終わり次第、長野へ向かうこととした。

長野のディナーの開場は午後6時30分、開演は午後6時50分

編成はピアノ、ベース、ドラムにボーカル

移動時間は2時間30分。結構タイトなスケジュールだ。

ステージにはグランドピアノがあるのでギリ到着でもなんとかなる。

と、考えていた。

   

数日前、主催者から「シンセサイザーを使って欲しい曲目があるので持参して欲しい」と依頼があった。と彼から連絡。

え〜っ? セッティングの時間を考えると開場時間には間に合わないよぉ。

え〜っ え〜っ?

とやかく言っていても始まらない。少しでも早く出発できるようにするしかない。

      

三河の仕事は音楽教室の発表会なので時間は流動的。早く終わることを祈って裏口に車をつけて待機。交通情報をチェックしたら

げっ!予定してる高速道路の入り口が集中工事のため渋滞している…

どうもパターンが悪いぞ。

そんなこんなしていたら、早く終わりそうと連絡、その10分後には彼が裏口に姿を見せた。

予定より30分も早い午後3時30分に出発。ナビの到着時間は午後5時50分。

渋滞を回避して高速道路へ。

 

途中トイレ休憩をとって午後6時過ぎには会場に到着。

セッティングと音調整

無事本番が始まった。

翌日は、本番前に「ほぼ皆既月食」を見る余裕もあった。

二日間のパーティーは盛況のうち無事終了。

      
長野県は過去にも何度かサポートでお邪魔しているので、主催者側のスタッフさんとも顔馴染み。

いつ来ても自分みたいな下っ端スタッフにも気を遣ってくれ感謝に絶えない。

今回も気持ちよくお手伝いができた。

片付けを済ませスタッフさんに挨拶、夜の高速道路を余韻にしたりながらのんびり愛知県へ。

 

達成感のある楽しい二日間だった。

(11月18日〜19日)

鍵がない

車と家の鍵は分けている。

その日は車でコストコへ。どこにも寄らず直行直帰で自宅に戻った。マンションの入り口でバックの中に手を入れたら

ん?鍵がない…

家の鍵以外にも自転車や実家の鍵が付いて結構ジャラジャラしている鍵束が消えた…

小ぶりなバックの中には財布と手帳しか入っていないので、どこかに入り込むことなない。

   

その瞬間、数年前の悪夢を思い出した。あの時も鍵がないのに気がついたのはこの入り口だった。

結局その時は色々探しても見つからなかった。

こそっとスペアキーを作ろうとしたら、バレて娘が激怒した。

頭にきて

「そんなに責めなくてもいいだろ。俺の責任だから全部替えるわ」

って啖呵切ってシリンダーから全部取っ替えたら約10万円程かかった。

再度取り替える経済的負担より、また鍵を紛失した→ボケた。と思われる事への心理的恐怖が押し寄せる。

落ち着け、落ち着け…

玄関を出てからの行動をおさらい。コストコではカバンを開けてないので落としようがない。そうなるとマンション敷地内か車中に絞られる。念のためコストコに電話したが鍵の落とし物はなし。

車の中が一番怪しいが、シートの下や荷室を隈なく探してもない。ない。ない。

そうだ。

鍵をかけたら、そのまま鍵をカバンの中に納める動作をルーティーンとして守っていたが、この時は車の装備品を手に持っていたので、鍵は手に持って移動していたことを思い出した。

怪しいのは車。

何回も探した荷室の収納スペースをもう一度確認。やっぱりない。

その時、収納スペースの横に並ぶように凹んだスペースがあることに気がついた。

何のためのスペースかわからない、幅5センチほどの凹みが、上から見えないところまで続いていた。

手を入れると、冷たい金属が…

あったぁ!!

そっかぁ。手に持っていた荷物を下ろした時に、鍵をポンと横に置いたんだ。そして置いたことを忘れてそのまま車を走らせた。鍵は凹みの中を滑って見えないところへ…

うーん…

置いたことを忘れたということは健忘症というのか、老いというのか…

やばいぞ

またやらかすかもしれない。

そういえば昔、ライブの機材を下ろした直後に車の鍵を落としたことがあった。

その時は運よく交番に届いていたので、何事もなかったが、もし遠征中にそんなことがあって鍵が見つからなかったら…と思うとゾッとする。

何か対策をしなくてはいけない。

   

ということで、これを購入した。

Apple AirTag

これを鍵束につけておけば、携帯の「探す」アプリから鍵のありかがわかる。

これで今回のような騒ぎはしなくても済む。

費用は一つ5千円ほどかかるが、高額な鍵の交換費用、発見までの狼狽や大騒ぎ、を考えると安い買い物と思う。

このタグは悪用(無断で人につけるなど)対策もそれなりにできているので安心した。

   

年齢を重ねると誰でも衰えてくる部分は確実にある。

それを補うグッズもたくさんあるので、意地を張ることなく素直に使っていこうと思う。

ももクロ

週末、恒例のNHKのど自慢バンドメンバーのサポートで富山県黒部市へ

黒部市市政施行15周年の記念大会

ゲストは、んっ?

演歌じゃない。

なんと、ももクロと松崎しげるさん

コロナの影響で中止していた予選会のバンド演奏は久しぶりに復活した。

楽器の設置が終わり、ミュージシャンが舞台に上がっている間はやるこがない。

この隙間時間を利用して会場から車で30分ほどの親不知海岸へいくことにした。

車を走らせると、綺麗な風景が続く。風光明媚な富山を実感した。

車を停めて写真をとっていたら、しつこくカアカアと鳴いていたカラス

近寄って写真を撮ったら静かになった。(嘘みたいな本当の話)

国道8号線を北へ、新潟県に入ると岸壁沿いにトンネルや洞門が続く。

断崖絶壁にへばりつくように走る国道を進むと、海の上に迫り出している北陸自動車道が見えてきた。

断崖を走る国道もすごいが、海の中に建設された橋梁の上を走る北陸自動車道は迫力があった。(北陸自動車道は迫力に圧倒され写真を撮るのを忘れてしまった。)  

親不知インターを過ぎたところにある海岸に降りられる道の駅。

この海岸には翡翠があるのでカゴを持って探す人が多くいた。

青空と白い浜が綺麗だったが、あと何日もすると暑い雲に覆われる冬がやってくるのだろう。

     


日曜日

ホテルから綺麗な山が見えた。

会場は黒部国際文化センターコラール

無観客ではないが、入場者を制限しているので会場周辺は静かで落ち着いている。

ただ、ある場所はピリピリした雰囲気が…

そう。今日のゲストのももクロ対策。

入り時間が近づくと、多くのスタッフが周りを警戒。

ももクロは観光バス、松崎しげるさんはタクシーでやってきた。

そんな中でカメラを構えれば出禁になってしまうので写真はなし。

落ち着いてからパシャリ

本番が始まったので、車の中で昼ごはん

富山名物ますの押し寿司

(「検温済み」シールは、会場入り時に検温した証。上着に貼ると擦れて剥がれるので太ももに。これがパス券を兼ねている)

本番が終わるとももクロが出てくるので、またピリピリモードに。

それを横目に、搬入口に車を移動させる。

本番が終わり、30分ほどのゲストタイムが始まった。

拍手があり終わったのを確認して舞台に向かうと、ももクロの黄色の子とすれ違った。

たったそれだけのことだけど、おじさんはなんか嬉しい。

気分よくして撤収作業。

    

帰り道、魚津市の金太郎温泉に浸かり、名古屋に向かった。

高速道路では新車の前車追従運転モードにしたら楽ちん楽ちん。

便利で安全。使わな損。

のど自慢サポートの次回は来月。下田市。ちょっと行きにくい場所。

色々な土地へ行けるので楽しいんでやってる。

(11月12日〜14日)

全国で二番目

4日目は長野県から名古屋へ

今日は予定していた志賀草津道路が凍結で通行止のため、国道299号線麦草峠をメインとした。

339キロ、7時間39分。 

天気は快晴。気温8℃

 

出発前に荷物をバイクに積んでいたら、浴場であった上田西高校のサッカーメンバーが通りがかり、元気に挨拶してくれた。

気持ちのいい清々しいメンバーだ。

(後日ネットで調べたところ惜敗。今後に期待。)

今日も快晴、やや風が強い。

コロナ自粛明けの土曜日なので、バイクが多い。

 

長野インターから県道35号線へ

片側一車線の山道。

長野市が一望できる。 

名もない県道だが、カーブやストレートが混在するいい感じが続く。

20キロくらい山の中を走ったが、車は少なくバイクとは一台も遭わなかった。

山を下ると、あのサッカー兄ちゃんたちの街、上田市に入った。

一日目に走った軽井沢に抜ける爽快な道を暫く走行。

浅間山が見えるこの道はバイク族(族といっても反社ではない。お◯さん集団)が多い。

二日目の凍てつく寒さだった群馬の金精道路のようなマニアックな場所は一人が多いが、メジャーな観光地は集団が多い。

やはり極めていくと、周りがついて来れなくなるのか、それとも自らが周りを排除するのか…なんて考えながら小諸市内へ

 

街を過ぎ、八千穂高原から麦草峠につながる国道299号線に入ると、一気に山道になった。

八ヶ岳を横断する国道でタイトなコーナーが続き二輪に限らず四輪にも人気が高い。

ドリフト族がつけたのかタイヤのブラックマークがコーナーに多く付いている。

麦草峠は国道の中で全国で二番目に標高が高い。ちなみに一番は国道292号線(志賀草津道路)の渋峠。今日、通行止で行けなかった志賀草津道路の渋峠だ。

ほとんど交通量はなかったが、麦草峠手前でバイク族が前に走っていたので後ろに着くのを嫌って休憩場に立ち寄った。

休憩所には逆コースから上がってきたバイクが何台かとまっていた。

標高2000メートル弱の休憩所から見る空は青が濃い。

休憩所を出発した直後、天候が悪化した。真っ黒の雲が太陽を遮り、チラホラ雪が……

標高が2000メートルともなると道路際に雪が積もり冬山だった。気温はどんどん下がり冬用の手袋では指先が痛い。極寒用の手袋を持ってくればよかったと後悔した。

標高2127メートルの麦草峠では天候が回復して青空が広がった。

ちなみに名古屋から見える伊吹山は標高1377メートル、恵那山は標高2191メートルである。

ここからは蓼科まで下りが続く。温度も徐々に上がってくるので幸せだった。

蓼科から上がるメジャーなコースを次々とバイクが上がってくる。中には薄いジャンバーの秋スタイルのライダーもいた。この先、雪なんて頭の片隅にもないだろう…

下界は暖かくて天国だった。

いい感じの畑が広がっていたのあぜ道に入り休憩。

走ってきた尾根が見渡せた。

まるで北海道のような風景が広がる。

ここでもいい写真が撮れた。

途中、東京から撮影旅に来ている高齢のお父さんが声をかけてきた。

一人で、軽乗用車に乗ってあちこちを撮影旅行しているとのこと。

田んぼの中でカメラを構えている自分を見かけて、わざわざ車を停めて声をかけてくれた。

一人旅をしている人は、他人との距離感を保ってくれる人が多い。

このお父さんもそうだった。

一人旅が好きだけど、人間嫌いではないので、こんな出会いは嬉しい。

  

この先、諏訪湖あたりからは勝手知ってる道なので、ひたすら名古屋に向かって走るのみ。

国道19号線を南下。どんどん気温が上がってくる。

午後7時に自宅に到着

  

全く雨に降られず、天候に恵まれ、いい旅だった。

行き損ねたところは、暖かくなったら行こう。

(10月23日)

進路を北から西へ

出発前の計画では、3日目は更に北、岩手県を目指す。…はずだった。

昨日の地獄の峠越え恐怖体験で、これ以上北へいくのは無茶だと確信した。

今日は進路を西にとり新潟をかすめた後、南西方向の長野へ

福島と新潟を結ぶ国道252号線と魚沼スカイラインがメインになる。

342キロ、7時間19分。

天気は晴れ、気温10℃

 

昨晩はテレビで天気が崩れると言っていたので、憂鬱な気分で雨装備を準備、最悪な一日になるかも知れない。と思い早く休んだ。

  

朝起きてカーテンを開けると、若干雲はあるもの青空が広がっていて胸を撫で下ろした。

ぬか喜びを疑い、今日のコースを雨雲レーダーでたどってみたが雨雲はどこにもなかった。

ナビは昨日、死ぬ思いで走ってきた土湯バイパスを示している。

猪苗代までは昨日の逆コース。今日も磐梯吾妻スカイラインスカイラインは通行止めだ。

昨日泣きながら下ってきた地獄のバイパスを今日は軽快に上っていく。日がさしているので暖かく走りやすい。

勾配はきつくコーナーも多い。それに頂上までの距離が長い。

こりゃぁ、ここをみぞれの降る夜に下ってくるのは怖くて当たり前だ。

    

猪苗代まで一気に行くと前に磐梯山が見えてきた。

黄金の稲穂、青空、雲のかかる磐梯山

絶景が広がる。

風もないのでドローンを離陸させた。

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今日は雨降りで撮影はできないと思っていたが、穏やかで最高のコンディションのなった。

最悪から最高の一日になりそうだ。

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会津若松、会津坂下、会津柳津などなど

ここら辺は地名には頭に「会津」がつくのが多いなぁ… と思いながら田園の中を走る県道で西へ向かう。

途中から道は、国道252号線に変わり山の中へ。

この国道252号線は酷道252号線とも言われる交通の難所である。

道路を雪崩から守るトンネルみたいなスノーシェッドの数が多いことからも険しい山岳道路であることがわかる。

只見からの道は半端なく上がるつづら坂で、所々で災害復旧の工事をしている。

ガードレール、ガードパイプといった類のものはなく、高所恐怖症の自分は何度も足の付け根あたりが寒くなった。

込み上げる恐怖感から、とまって写真を撮ることなく、ひたすら遠くの山々を見ながら走破した。

  

驚いたのは、この国道に沿う形で鉄道が走っているのだ。

奥秘境路線で鉄オタの中では有名な「只見線」。

これだけ見ると秘境感が出ないが、とにかく凄いところを走っている。

一日数本が運行され、2011年の豪雨災害により被害を受け現在も復旧作業中である。

  

魚沼市に入ってから暫く街の中を走行。

魚沼スカイラインは、林道を舗装したような道が、いくつもの山の尾根を繋いでいる。

スカイラインのイメージとはかけ離れていたが、この感じは嫌いじゃない。

道路下にはスキー場があり開けているので、その先の魚沼市を一望できる。

きっと夜景は綺麗なんだろう。

結構な距離があったスカイラインを下り、国道353号線を経由して国道117号線へ

新潟から長野ってとても遠いイメージがあったけど、実は近いことがわかった。

信濃川沿いの国道117号線に入ると道路案内に長野県の地名が入るようになった。

信濃川は長野県に入ると千曲川と名前を変える。長野県の飯山市あたりから夕方のラッシュに巻き込まれ渋滞が始まった。

片側一車線なのですり抜けることもできずボチボチ進み、6時にはホテルに着いた。

   

今日はメジャーなルートイン

長野県内のホテルはどこも満室状態だった。このルートインも禁煙室は満室で、空いていたのは喫煙ダブルの部屋しかなく仕方なく予約した。

駐車場は混雑、バイクも何台かとまっていた。

チェックインを済ませ、部屋に入ると煙草の匂いは全くしない。よかった。

  

ルートインは内湯があるので大浴場へ

奇跡的に誰も入っていなかった湯船に浸かっていると、高校生のような鍛えた体のお兄ちゃんが次々入ってきた。

今の高校生はさすがだ。洗い場で髭じゃなくてすね毛を剃っている。まめだ。

みんな礼儀正しい感じがした。

聞いてみたら、明日、高校サッカー長野県大会、準々決勝に出場する上田西高校のサッカー部のメンバー。

なんとも気持ちのいいお兄ちゃんたちだった。

市内のホテルが混んでいたのは、この大会が影響しているのかもしれない。

  

晩御飯は、ホテルに隣接する居酒屋のテイクアウトメニュー、晩酌セットBにした。

枝豆と餃子、唐揚げ、ポテトといった禁断のセット1000円なり。これにおにぎりを追加

こんな感じ。

これにビールをつければもうメロメロ。

一人宴会を楽しみ、最終日の明日に備えてダブルベットを独り占めにして眠りについた。

(10月22日)

地獄の峠越え

2日目は福島へ

予定していた「磐梯吾妻スカイライン」「西吾妻スカイバレー」が軒並み凍結のため通行止になった。

今回の旅のメインで撮影もしたかったのに残念でしょうがない。

気持を切り換えて群馬、栃木県境の「金精道路」、栃木県の「霧降高原道路」をメインとしたコースにした。

327キロ、7時間5分。

昨日とあまり変わらないが撮影ポイントがたくさんあるので福島到着は遅くなりそう。

天気は快晴、気温は昨日の新和田トンネルと同じ10℃。

寒さに慣れたのか、さほど寒く感じない。

今日も装備は真冬バージョンのフル装備

 

朝の通勤ラッシュを抜け徐々に山道へ

金精峠(金精トンネル)へ向かう金精道路は静かで緑豊かな道だった。

この先、峠を越えると中禅寺湖、日光湯元温泉、東照宮、いろは坂につながる。

高度を上げると風はどんどん冷たくなり、山の頂には雪。

なんとも嫌な予感…

不安は的中

澄んだ青空はどんより澱み、路面はウエット、木々は雪化粧

真冬だ。

気温が5℃なので凍結はほぼ無いと踏んだが、ひょっとしたらと思うと気持ち悪い。

この路面状態で、カーブに続くカーブで高度をぐいぐい上げる。

  

途中、道の駅に立ち寄ったら、こんな時に、こんな場所に来ているバイク馬鹿が何台も…

みんな遠くのナンバーばかり。「全国バイク馬鹿協会」が立ち上げられそうである。

栃木県側から上がってきたライダーから、峠までウエットな道が続き峠のトンネルを越えると天気は晴れ、路面はドライ。といった情報をゲット。

  

トンネルを抜けると情報通り、今までの状況が嘘のように青空が広がり道は快適だった。

眼下に湯ノ湖と日光湯元温泉が見えてきた

中禅寺湖畔

外国みたいなロケーション

色づき始めた中禅寺湖

中禅寺湖周辺から徐々に車が増え、観光スポット周辺では渋滞が発生

コロナが収束に向かっていることを肌で感じ、渋滞も嫌ではなかった。

東照宮、いろは坂を抜け「霧降高原道路」へ向かった。

 

高原道路の名の通り開放的な道だった。

ハイスピードで走り抜ける爽快感。

ちょっと寒かったけど、気持ちのいいコーナーが続いた。 

この時点で午後2時。福島までまだ200キロ弱ある。

ここまでドローンは風やら寒さやらで飛ばせなかったが、まあ順調にカメラ撮影はできた。

そろそろ走り重点にスイッチを切り替えないと福島につかない。

         

ここからの200キロは寒さとの戦いだった。

    

福島の猪苗代湖から福島市へ続く国道115号線土湯バイパスの峠越えは怖かった。

このバイパスは凍結のため通行止めになっている「磐梯吾妻スカイライン」に接続している山越えの道路。

時間は午後5時半過ぎであたりは真っ暗。気温はどんどん下がってくる。

猪苗代からの上り道は、前の車に追従する形で、難なく頂上付近に到達。

   

しかし、この後地獄が始まった。

    

頂上あたりでみぞれが降ってきた。下りは街路灯が全くなく前の車に離されたらお先真っ暗。

ヘルメットのシールドにみぞれがくっつき前が見にくいので、上にあげたまま走行。

路面状況はウエットでみぞれが降っているので滑りやすい。

寒い! 水滴が顔に当たり痛い! 前の車においていかれ前が見えない!

  

更に交通の要所でもあるので、後ろからトラックが迫ってくる。

それも何台も後ろについてきてる。

道路端によることもできない。

  

体はガチガチに強ばりロボット状態。

前照灯は1つ! とにかく暗い! 

   

命には変えられないので対向車が来ようとハイビームをキープ

察してくれた後ろのトラックが、早く行けハイビームではなく、安全確保のためのハイビームにしてくれた。これには助かった。

夜景が有名なバイパスなのに、そんなもん見る余裕は全くなし

なんとか転けず、トラックに轢かれることなく下界に辿り着いた。

トラックに感謝

 

午後7時過ぎに宿に到着。

この日の宿は、福島サンライズパンション

メジャーなビジネスホテルが満室だったのでこの宿を選んだ。

一泊2食付きで4500円。激安!クチコミは好意的なコメントが多かった。

9階建て。フロントへの入り口がわからない。

電話で聞いたらおっちゃんが出てきてくれた。

なんとフロントがない。受付のカウンターがあるのみで、そこにはストーブが…

なんか雰囲気がホテルじゃない。

おっちゃんに聞いたらパンションはフランス語でアメリカ的に言えばペンション。

だから二食付きだしフロントもない。

遅くて心配しました。って雰囲気が暖かい。

   

最上階には大浴場と食堂があって眺めは抜群。

夕食は食堂のおばちゃんが作ったカツカレー。

この感じも暖かい。

独身時代に入っていた寮を思い出した。

  

朝、出発の時、受付のおっちゃんとオーナーさんが見送ってくれた。

いい宿だった。

(10月21日)

真冬の装備

群馬県前橋市を目指して早朝に出発

天気は快晴、気温は15℃

基本的に高速道路は?

季節を感じながら地道を行くこととした。

装備は前日に迷った末、準備していた秋冬バージョンから真冬バージョンに切り替えた。

317キロ、7時間20分の道のり。

新和田トンネルだけ有料道路を使用した。

今までの経験から、地道の300キロは物足りなさを感じる。

しかし、時間に追われるのも嫌だし、日も短くなっているのでこのルートにした。

 

街中は、偉大な太陽のおかげで暖かく気持ちがいい。

木曽路に入ると日陰が多くなり、少しづつ寒さが増してきた。  

 

冬の気配を感じながら諏訪湖から更に北へ 

長野と群馬県境の峠は気温が10℃ 、風が強く温度以上の寒さを感じる。

  

フリースを着込み、パーカーのフードを被りその上からヘルメット被った。

まさか初日から真冬のフル装備にするとは思いもよらなかった。

秋冬装備だったらと思うとゾッとした。

  

実は「真冬の装備」の上には「厳冬の装備」なるものもある。

ひょっとしたら、明日以降に「厳冬の装備」を選択しなかったことを後悔するかもしれない。

…なんて頭をよぎった。

  

午後6時頃に前橋に到着 

昨日、じゃらんで検索すると前橋市内のビジネスホテルはどこも満室

ググって直接ホテルに予約したグレースイン前橋

隣にコンビニがあり朝食付きで4500円

バイクも止められてまずまず。

  

晩御飯は居酒屋にでもと思っていたが、周辺はやっていそうな気配が感じられない。

仕方なくコンビニで買い込み豪華晩御飯とした。

  

今日は、何度か走行したことのあるルートだったので特に撮影ポイントもなく、バイク走りを楽しむ1日だった。

明日からが本番

(10月20日)